ひまわりと飛行機
「医療の受け手である患者さん、その家族、消費者などが扱う『情報』って??」・・・。そんなことを主なテーマに綴っていきます。その他、色々活用する予定です。


プロフィール

yoko

Author:yoko
看護師免許取得後、都内で大学院生をやっております。現在、修士論文執筆真っ最中です。

自分の専門分野のキーワードは、「(医療の受け手が使う)健康・医療情報」「より良い意思決定」「コミュニケーション」「インターネット」「看護」といったところです。
現在執筆中の修士論文は、患者さん同士のオンラインコミュニティに着目しました。その利用実態と意義の一端を明らかにすることを目指して、目下執筆中です。

そしてこの先は、Consumer Health Informatics(消費者のための健康情報学)を、深めていきたいと思っています。同時に、「医療の消費者(患者や家族等)の、より良い意思決定のために看護師が行う情報支援」について、考えられるようになりたいと思っています。

消費者健康情報学のことや看護支援、研究のことなどなど、このブログを活用し、色々発信しながら自分も勉強していきたいと思っています。2008.10.31更新



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[コラム] 医療職スタッフトレーニングに参加してきました
ご無沙汰の更新になります。
忙しかったというのはいいわけですが、落ち着きがありませんでした。
本日は、いい出会いがあったので、これをきっかけにブログを再開しようと思います。

タイトルにも挙げましたが、今日は医療職スタッフトレーニングプログラムに参加してきました。
朝から夕方まで、虎ノ門のビルの一角に缶詰めになり、
合計6人の講師から以下の内容でレクチャーを受けました。

【本日のレクチャープログラム】
・米国におけるメディカルアントレプレナープログラム
・医療現場におけるコーチングの効果的活用
・医療従事者のためのメンタルヘルス
・「選ばれる」ための接遇トレーニングプログラム
・管理職向けリーダーシップトレーニング
・患者中心の医療における今後の医療機関のコミュニケーションのあり方

一番印象的だったのが、最後のものです。

Health2.0の考え方がおそらく日本ではじめて
オフラインでプレゼンされたのではないでしょうか。
講師は医師・医学生SNSを運営されているメディカルオブリージュの石見さん。
医師でありながら(それこそ最初のレクチャーにあったような)起業を行った先駆け、、
とご本人も仰っておられましたが、
Health2.0に関しても分かりやすくまとめてくださり、興味深いプレゼンでした。
(Health2.0については、TOBYOブログさんがとても詳しく書かれています。
石見さんも絶賛でしたが、本当に医療者にとって役立つブログです。)

石見さんもレクチャーの中で強調されていましたが、
確かにこれまで医療者が独占していた専門的な情報が
今やネットを利用すれば、消費者である患者・家族等がいつでも、
アクセスできるような時代となっています。

また患者同士の交流や、患者が医師もしくは病院を評価するといった仕組みも
誰でも利用できる形でネット上に展開されています。

かつては考えられなかった健康・医療情報の流れが、
患者中心医療にどのように影響するのか…。

まだ結論が出せない分野ではありますが、
非常に興味深いですし、今後ともそこで自分ができることを探し続けるつもりです。はい。

石見さんのレクチャー以外にも、
JALアカデミーの方だったり、労災病院のメンタルヘルスセンター長だったりと、
今日は非常に盛りだくさんな、、なかなか個人的にはお会いできないような人と
お会いすることができました。
外の方にお会いしてみるとまた、自分の立ち位置を再認識させられます。

[読書感想文・ビジネス書] ビジョナリー・ピープル
【きっかけ】
どこで推薦されたか、これまた忘れてしまいました。
でも、横帯に「2007年ベストセラー経営書」と書いてあるので
おそらくこれもこれまでのビジネス書の書評か、アマゾンで発掘されたものだと思われます。



【目次】

序章 ビジョナリー・カンパニーから、ビジョナリー・ピープルへ
第1章 改めて成功を定義する
Part1 意義ー彼らは、なぜ成功し続けられるのか
第2章 情熱と意義を追求する
第3章 情熱はひとつだけではない
第4章 誠実な姿勢をつらぬく
Part2 思考スタイルー究極の変身は頭の中から始まる
第5章 静かな叫びに耳を傾ける
第6章 カリスマは大義に宿る
第7章 失敗を糧にする
第8章 弱点を受け入れる
Part3 行動スタイルー生きがいのある人生を紡ぐ
第9章 思いがけない幸運に備える
第10章 論争を盛り上げる
第11章 すべてを結集させる

【要約】
成功していると少なくとも外側から評価されている人々の、これまで歩んできた道には、
3つの共通点があるとして、それらの共通点を軸に、全体を3パートに分けた上で
上記の視点から言及しています。

上の11章が、成功者の要素として挙げられているのですが、
本文ではそれぞれの点について、特にその特徴を顕著に表している人を例にあげて、
成功者が持つ資質について、説明をしています。

【感想】
各章の内容は、本当に一つ一つ納得…という感じではありました。
ですが、どうも読み終わってみて、インパクトに欠ける印象が残りました。
ひとつひとつの「成功者が持つ資質」については至極ごもっともで、
あえて否定しようと思う点は何もないのですが、
具体例の並べ方や文体(これは訳本のせいかもしれませんが)に、単調さを感じてしまい、
(本当かどうかは知りませんが)2007年のビジネス書ベストセラーでも
私にとっては残念ながら、読み終わってテンションが上がる類の^^本ではなかったようです。

とはいえ、世界に名だたる偉人200人以上にインタビューを行った上で
彼ら・彼女らが備えている資質について、丁寧に書かれており、読みごたえはありました。
一冊の本の割にはボリュームがあって、伝えたいことが分散してしまったのでしょうか。

私自身が社会に出て、もっと「働く」立場になって読み直したら、
また違う感想を持てるのかも知れないと思った1冊です。

本文とは関係ないですが、この本、装丁がわりと私好みでした。
これはおそらくオンラインショップで買っていると思うのですが、
本屋で平積みになっていたら、装丁を見て買ってしまうような本です。。
本の装丁って、大事ですよね。


[コラム] あるヘルスキャンペーンに思うこと
先月、グラマラスという20代後半向けの自称ファッション&ビューティ雑誌に、
カメラマンの蜷川実花氏が撮影した女性モデル・タレント10名のセミヌード写真が掲載されました。

乳がん撲滅(ピンクリボン)キャンペーンの一環だそうです。

はたしてセミヌードの写真の掲載が、乳がん撲滅運動に結びつくのか、
その行為に対する疑問や怒りの声でピンクリボン事務局のブログが炎上しているとの話を、
知人から伺いました。

このニュースは、ヘルスコミュニケーションを学んでいるものとして非常に考えさせられると同時に、
何より、当事者の気持ちを逆なでするような写真の掲載を行った側の、想像力の欠如を
とても腹立たしく感じました。

この写真の掲載をヘルスキャンペーンとするかどうかも疑問ではありますが、
写真という媒体を通じて、人々に対して
何らかの健康関連のメッセージを送りたいという意図があるとすれば、
これは一つのヘルスキャンペーンとみなすことができると思います。

けれど、このヘルスキャンペーンは、
「誰を相手に、どのようにメッセージを発信することが効果的で、かつ安全であるか」
ということについて、深く吟味していないことに、大きな欠点あると思います。
また、「当事者の視点」に対する配慮がまったく見られないことが、致命的です。

当事者にしてみれば、このニュースは、憤り以外の何物でもないでしょう。
個人的にも、日々、乳がん体験者の方々に多くのところから支援をいただいて
二人三脚で色々取り組ませていただいているので、
このニュースと、当事者のコメントを読んで、怒りと悲しさで胸がいっぱいになりました。

そして、あまり想像したくないことですが、
このキャンペーンに研究的な立場の人間が加担しているとしたら、
それはもう、当事者に申し訳ないし、同じく研究をする者として、非常に恥ずかしいです。

こうやってヘルスキャンペーンを張るのであれば、
きちんと「このヘルスキャンペーンによって、どのくらいの人にどんな効果があったのか
(具体的には、乳がんに対する意識の変化や、検診受診率の向上などが、どの程度あったのか)」
ということを、きちんと評価すべきですし、
そういった効果が見込めないのであれば、こんな無神経なキャンペーンは行うべきではない・・・
そう思います。
何より、ヘルスキャンペーンに関係する人々
(ヘルスコミュニケーション研究の分野ではaudienceという言い方をします)に、
危害を加えるなんてもってのほかでしょう。

今回、雑誌はすでに市場に出回っているので
事実をなかったことにすることはできませんが、
過去の事例からきちんと学ぶ…ということを、真摯に行うべきだと思います。
誰に責任があるのか・・・ということについても、引き続き考えていきたいと思います。

ピンクリボンの活動は、社会的にも知名度の高い、ヘルスキャンペーン活動として
広く認知されているものです。
看護SNSつながりの方に教えていただいたのですが、
40歳以上の女性にマンモフラフィを体験してもらうキャラバンを始動する等、
支援的な良い活動も、ピンクリボン活動の名のもとに行われています。
ピンクリボンは、せっかく世間から評価されているヘルスキャンペーン活動なのですから、
その名に恥じないような、そして社会に役立つような活動を、
行っていってほしいと、個人的には思いました。

ナースの皆様、このニュースなど、どう思われますか。
そしてナースの立場から、何が問題で、何ができると思われますか。
ナースが、社会に対して自分の職業的な立場からものを言っていくことは
今後必要だと思っています。
個人的にでも、ご意見を聞かせていただけると嬉しいです。


[読書感想文] リッツ・カールトン20の秘密
【きっかけ】

何かの書評に紹介されていたのだと思います。
アマゾンで買った形跡があるので、アマゾンに薦められたのかもしれません。^^



【目次】

プロローグ
1.モットー
2.エスコート
3.パーソナル
4.エンパワーメント
5.サプライズ
6.ミスティーク
7.サービス
8.クオリティ
9.クレーム対応
10.チームワーク
11.トレーニング
12.笑顔
13.プランニング
14.従業員への約束
15.身だしなみ
16.プライバシー
17.清潔・快適
18.安全性
19.楽しみあう
20.クレド

【要約】

かの有名なホテル、リッツカールトンが、どうしてここまで利用者である顧客に支持されて、
成功を収めているかということについて、
実際宿泊した立場の筆者が、20の視点からまとめたエッセイ的な一冊です。

中身は、お客さんの立場で書かれているのと同時に、
リッツカールトンの東京総支配人であるリコ・ドゥブランクが、それぞれの視点について、
何を大切にしているのかということを簡潔丁寧に、説明しています。

【感想】

とても読みやすい本でした。
読みやすさの理由は
20の視点で分かりやすく整理されていることと、
筆者の体験に基づいたエッセイ的な一冊だからだと思います。

読み終えて一番印象に残ったことは、
リッツカールトンの最高のサービスの裏側にある、
「従業員を大切にする風土」です。

これ、読んでいる最中に何かに似ているなと思ったのですが、思い出しました。
スタバの本です。
スタバがどうして成功しているかということについて、
そのおもてなしの心や従業員の教育システムを理由にあげて、説明した本です。
題名を忘れてしまいましたが、思い出したら後日、ここにもアップします。

お客様を最高のサービスでおもてなしするためには、
まず、働いている従業員が最高にHappyでなくてはいけない・・。
この考え方が、リッツカールトンもスタバも共通しているように感じたのです。

そして、私自身もこの考えに賛成です。

もちろん仕事は、仕事ですから、楽しいことばかりではないとは思います。
相手にしなくてはいけない人も、いい人ばかりではないでしょう。

でも、そこにいる従業員(帰属している人)が働いていることに幸せを感じ、誇りを感じてこそ、
組織をより良くしようというモチベーションが上がって、
それがさらにチームを有機的に働かせる…。
そんなより良い組織を目指す際のエネルギーがあることを信じて、
それを意識しながら、この先もチームでの活動を行っていこうと思います。

私は一人でいることは全く苦になりませんし、
一人の時間はきちんと確保したい人ですが、
同時に複数人で動くことも大好きです
。。。というか、
チームでしか出来ないこと、チームで動く醍醐味、チームに自分が貢献できた時の嬉しさは、
一人では決して味わえないものだと思うのです。

人が一人でできることは限られていますし、
どんなことも一人で成し遂げることはできないので、チームで動くことはこの世の中避けられません。
だとしたら、いかにメンバーの一人であることを楽しむか…ということが、
チームを有機的に働かせる鍵となってくるのかもしれないと思います。

リッツカールトンホテルのサービスの素晴らしさが、
従業員の帰属意識や大切にされている感覚、リッツカールトンの従業員であることの誇りに
支えられているというのは、妙に納得できました。

自分が幸せでないと、人を幸せにはできないですよね。

・・リッツのホテルに実際泊まることはヒッジョーに難しいとは思いますが、
せめて、心に余裕のある生活を心がけようと思いました^^。

[読書感想文] 灰谷健次郎の「子どもの隣」
【きっかけ】

ここ数カ月、本をいただき続けているバイト先の方から、頂いた本の一冊です。
いつもは推理モノをもらうことが多いのですが、今回は珍しいことに小説。
しかも、子どものリアルさを伝えてくれる灰谷健次郎さんの本でした。
本をくれるおじいさん^^にしては珍しいチョイスだと思いながら、気になったので頂きました。



【目次・・というか、入っているお話の題名】

・燕の駅
・日曜日の反逆
・友
・子どもの隣

…の、合計4つのお話が入っています。

【要約・・小説なので、省略】

【感想】

久しぶりに彼のお話を読んだのですが、やはり子どものリアルが生き生きと描かれているところは、
変わらず魅力的だな・・・と思いました。

一番印象に残ったのが、一番目の「燕の駅」で、
心臓の病気を持っているため、4度目の手術をしなくちゃいけない小学生の女の子の話。

お母さんにはわざと冷たくしたり、冷たくした後、後悔したり、
同じ病棟に入院している患者さんには、すごく甘えてみたり、優しくしてあげたり…。
子どもの小さくて微妙な心の動きが、リアリティを持って描き出されている感じで、
(別に病院のお話だから…というわけではなくて)、とても共感できました。

子どもって、考えてみたら不思議な存在です。
自分も経験してきたはずなのに、
子ども時代は、今の自分と、まるで別の世界にいたように感じることもあります。

私自身が、灰谷健次郎さんが描く子どものように、
周囲で起こることに対して、素直に、時に残酷にさえ感じられるほどシニカルに
ものを考えていたかというと、そういう子どもではなかったように思います。
でも、確かに、私の周りにも、「社会のことや先生のことを、一歩引いて見ていた子」は、
いたような気がするのです。

(ありえないことではありますが、)そうやって「一歩引いてものを見ていた」彼ら彼女らが
もしその当時に、大人が使えるくらいの語彙力を持っていたとしたら、
灰谷さんが登場人物の子供に言わせるような言葉が、そのまま聞こえてきたのかもしれません。

それほど灰谷ワールドはリアルで、子どもの素直さも残酷さも、
場面の空気ごと描き出されているように感じるのです。。

久しぶりに、懐かしい感じを味わえる、いい小説に出会えました。

昨年亡くなられた灰谷さんですが、
亡くなってもなお、読者を時間を超えた世界に誘ってくれる、、、
本当にいい仕事をなさった方だなと、改めて思いました。



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