ひまわりと飛行機
「医療の受け手である患者さん、その家族、消費者などが扱う『情報』って??」・・・。そんなことを主なテーマに綴っていきます。その他、色々活用する予定です。


プロフィール

yoko

Author:yoko
看護師免許取得後、都内で大学院生をやっております。現在、修士論文執筆真っ最中です。

自分の専門分野のキーワードは、「(医療の受け手が使う)健康・医療情報」「より良い意思決定」「コミュニケーション」「インターネット」「看護」といったところです。
現在執筆中の修士論文は、患者さん同士のオンラインコミュニティに着目しました。その利用実態と意義の一端を明らかにすることを目指して、目下執筆中です。

そしてこの先は、Consumer Health Informatics(消費者のための健康情報学)を、深めていきたいと思っています。同時に、「医療の消費者(患者や家族等)の、より良い意思決定のために看護師が行う情報支援」について、考えられるようになりたいと思っています。

消費者健康情報学のことや看護支援、研究のことなどなど、このブログを活用し、色々発信しながら自分も勉強していきたいと思っています。2008.10.31更新



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[学び一般] ヘルスコミュニケーションとは
昨日もヘルスコミュニケーションの抄読会でした。

私も一つ論文を担当させてもらったのですが、
テーマは医師のE-mail診療に関するもの。

今回は私自身が選んだ論文ではなかったのですが、
E-mail診療が広がることにおける問題点が整理されていて
勉強になりました。

ですが、昨日の抄読会のメインは
ヘルスコミュニケーションのテキスト。

Health Communication: From Theory to Practice Health Communication: From Theory to Practice
Renata Schiavo (2007/04/06)
Jossey-Bass Inc Pub

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amazonで購入して先週届いたばかりなのですが、読みやすいです。
自分は「ヘルスコミュニケーションに興味があります」と言っている割に
「ヘルスコミュニケーションとは?」というところを
きちんと押さえてこなかったので、改めて勉強しなおします。

抄読会は輪読形式の担当制ですが、
できるだけ自分が担当でなくても全部に目を通して質問を作って
当日の臨むのを目標にしたいです。(ただし予定は未定)

で、きのうはこの本を用いた会の第1回目。
ヘルスコミュニケーションの定義についての章でした。

筆者によるとヘルスコミュニケーションは(勝手に訳)
「多くの定義がある」としながらも、
「その全てに、個人や集団の健康アウトカムを向上するための
アプローチとして、類似した役割がある」とのこと。

そもそも「コミュニケーションは”情報の交換””メッセージ””意思疎通を行うこと”
”ラポート(相互理解や共感)””アクセス”と定義されるもので、
それらを「健康」という文脈で行うのがヘルスコミュニケーションである
と述べています。

さらにヘルスコミュニケーションの目指すところは、
健康関連の情報を共有することによって(←ここがミソ)、
健康関連アウトカムを向上すること、とのこと。

この、ヘルスコミュニケーションが目指すところには、とても共感しました。
おそらくこの先も、長く自分のテーマになるであろう「情報共有」について、
こんなに分かりやすく述べている本に出会えたことにわくわくしました。

あと、お世話になっている先生も「面白い!」と言っていて、
私も事前に読んだ時に印象深かったものとしては、
ヘルスコミュニケーションの定義においてキーワードとなっているものが
inform→motivate→change behavior→empowerと段階を追っていること。

つまり、情報を得ることで、健康に対して動機付けがなされ、
それが行動変容につながって、さらに個人や集団のエンパワーをもたらすと。。。
まさに、!そうだよ、だから情報は大事なんだよ!!。。なんて、
短絡的に考えていてはまた「学術的ではない」と言われてしまいそうですね。
学術的である、すなわち(イコールで結んでいいのかわかりませんが)
科学的であることはもちろんとても重要です。
ですが、直感も大事にしつつ、きちんとこのプロセスを理解して
実践ではどうか、何をしたらエンパワーまできちんともたらされるのか
ということをこの先勉強していきたいと思います。

もうひとつだけ、このヘルスコミュニケーションの本から。

ヘルスコミュニケーションを時間軸で捉えると、4つの時代に分けられるそうです。
(1)病院や外来診療の時代:医療モデルに基づいた医療が行われた時代
(2)フィールドでの時代:地域ベースで、情報・教育が重視された時代
(3)ソーシャルマーケティングの時代:クライアントは消費者であるとされた時代
(4)戦略的な行動コミュニケーションの時代:目的を持って、計画的に
人々の健康について政策を整えていこうとする時代

この4区分は非常に面白いと思いました。
そしてもっと印象的だったのが、この4区分の話が出た時に先生が
「今の日本はどこにあると思う?」と投げかけた問。

昨日の抄読会メンバーを含め、ヘルスコミュニケーションを
研究したり実践している(少なくとも意識的に取り組もうとしている)人たちは
おそらく3か4くらいの、「消費者中心」的な時代に
すでに日本もいると思うはず。

でも現場はそうではないと思われます。(と、先生も言っていました。)

まだ、提供者中心の健康サービス(医療なら、医師中心の医療提供)が
なされているとのこと。
では、この先もっと前進するのか、前進するには何が必要か、
前進することはそもそもいいことなのか、
そして、健康情報の送り手も受け手も幸せになる方策とは??

地道に考えていきたいと思います。

相手に情報やメッセージを伝えるための効果的な方法。
考えれば考えるほど面白そうです。

やっぱり人が好きなのだな、人とコミュニケーションしたいのだなと
改めて自分の人好きを思いました。

来週の抄読会が楽しみです。

梅田望夫・平野 啓一郎 「ウェブ人間論」
ずいぶん前に一度読んだ本を読み返しました。

手元にあった本にカバーがなくて
本の紙が、湿気を含んだあとの「よれよれ」っぷりを発揮していることから、
前回はお風呂で読まれたものと思われます。

今回は栃木から帰ってくる新幹線の中で。

親書はお風呂でも新幹線の中でも、読むのに躊躇しないのでいいですね。
高校の時の国語の先生が、学校で出している会報に
「一日一冊新書を読もう」と書いていたのを思い出します。

今の生活の中でそれを実践するのは全く現実的ではないですが、
でもそのくらいの勢いで読める、
しかもある程度まとまった知識を得られる入門書として、
新書はとてもいいものだと思います。お値段もやさしいし。

で、本題。
ウェブ人間論のほうです。(進化論じゃなくて)
滅多に親書を読み返すことはないのですが
なぜ今回は2度も手に取ったかというと、
今ウェブのことを改めて勉強し始めているからです。

ウェブ人間論 ウェブ人間論
梅田 望夫、平野 啓一郎 他 (2006/12/14)
新潮社

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ウェブって何でしょうか。
インターネットって、人間に変化をもたらすものでしょうか。
もたらすとしたらそれはどういう変化で、
その変化はこの先もずっと続くものなんでしょうか。もしくはそろそろ飽和状態なんでしょうか。
特に自分の興味分野である「医療」「コミュニケーション」という言葉をキーワードにした文脈では、
ネットってどんな意味があるんでしょうか。

ということを改めて考えてみたくて
まずは入門書から(笑)と思い、本書を再び手に取った次第です。

前置きが長くなりました。

新書で、しかも対談なのでテンポのよさがあり、
それゆえ深くひとつのテーマに言及するというスタイルの本ではありません。
あくまでも広く浅く短く端的に。

でも面白いのは二人が使っている言葉が明らかに違っていて、
それぞれのバックグラウンドを反映していること。
もちろん同じ日本語なんですが、
方や平野さんが非常に文学的な、暗喩を織り込んだような表現をするのに対して、
梅田さんは印象としてはとても具体的。
その具体例も「あ、この方は本当に『ネットの中に生きている』を
実践されているんだな。。。」と思わせてくれる表現の仕方をされているように思います。

中身も刺激的で、同じウェブやブログに対する見方でも
世代による違いや生活基盤にしている国による違いなどが
お二人の背景が、如実に表れているように思います。

あと、梅田さんの表現で非常に印象に残っているのが
”これからは若い世代と関わっていこうと思っている”とのこと。
自分の考えが世に残っていくためには
若い世代の支持を受けないと。。。と。

なるほどと思いました。

私はまだまだ「研究をしている」なんておこがましくて公言できないと思ってますが、
例えば看護の世界一つにしても、もう私より後で卒業した若い人たちが
臨床でナースをやっているわけです。
彼女たちに学ぶことは実際多いです。
現場の話はもちろんですが、一人ひとりそれぞれに今の医療現場を自分の視点でとらえているし、同時に憂いてもいる。
その憂いをきちんと課題としてとらえて
目に見える形で表現していくのが
研究をやらせてもらっている私たちのやるべきことなんだと思います。

ウェブの話からずれましたね。
まあ、いいです。最初のレビューですから。
梅田さんと平野さんには、
ウェブに対する見方だけでなく、ウェブを利用したこれからの社会や自分の生き方について、考えるヒントをもらった気がします。

人間論のほうも読み返してみようかと思います。

栃木訪問
調査のため栃木方面へ行ってきました。

公言するのも近頃ははばかられるんですが、
実は東京と北海道以外の都道府県(つまり、「県」と「府」と名のつくところ)に
ほとんど行ったことがないため、どこの県に行っても新鮮です。

東北新幹線に乗ったのだって本当に数えるほどです。
一昨年学会で仙台に行ったのが、たぶん初めてで今回は2回目。

途中の乗り換えの駅は古めかしい駅なんですが、
パン屋さんのいい香りがして、何とも幸せな乗換待ち時間でした。

調査関係で向こうで過ごした時間はわずか3〜4時間ほど。
色々考えさせられる時間ではありましたが、
それはまた日を改めてここに書き込みます。


帰りはまた同じルート。
途中の乗り換え駅では人もまばらでした。。
行きににおっていたパンの匂いもすっかり消えており
夫婦と思しき若い二人の息子と思われるちびっ子(男の子)が、
電車がホームを通過するたびに文字通り「狂喜乱舞」するのを
(そして、「危ないから」と必死で抑えつける若いご夫婦を)
何だか微笑ましく眺めておりました。

最近の新幹線はきれいで
(と言っても上記のとおりほとんど乗ったことがないのですが、)
昨日乗ったのは白と青と黄色で外側が塗られており、
何ともさわやかな感じでした。
その色の組み合わせ、どこかで見たことがあると思っていたのですが、
ドナルドダックだわね。。。。思い出してすっきりしました。

新幹線の顔(運転席付近)はあひるというより、「カイコガ」に似ていました。
最近の新幹線はつぶされた顔をしてるんですね。
あれも物理学的に空気抵抗を受けない形なのだろうなと、勝手に思っておりました。

中も2階建てでハイカラな感じです。
帰りは自由席でしたが2階席に座れたので
今日の調査関係のことをとりとめもなく思い返しながら
都心に向かってどんどん変わっていく景色を眺めながら
時々居眠りをしながら帰ってまいりました。

余談ですが、帰ってきたら、行きに持っていった本が
1冊から4冊に増えていました。
もちろん途中で購入したんです。
「本を買うのは嗜癖だね」と、この間も友人と意気投合したばかり。
それにしても文庫とは言えこんなに読めるんでしょうか。

せっかくトピック立てたんだから、
文献レビューも少しずつアップしていこうと思います。



子供の情報リテラシー
午前中に引き続き、昨日は午後も
「健康」「情報」「ネット」というキーワードに集約できるような
授業を受けてきました。
授業といっても学生が持ち回りでプレゼンを行うもの。

論文紹介ではなく、学生の視点に立ったプレゼンなので
目の付けどころがやっぱり面白いなと思います。
自分の身近にあることなので、親近感を持てるんですね。

きっと市民にも近いはず。

そしてプレゼンテーマは子供と情報リテラシーに関すること。

最近のインターネットの発達は
言うまでもなく子供たちにも浸透していて
小学生の半数以上がネットを使いこなす世の中。
んんん、自分が小学校の時は考えられませんでしたねえ。。。

担任の先生が教卓の上で使ってたワープロのコードを
誰かが足で引っ掛け抜いて、バシッすべてが消えた。。。
先生沈黙→激怒。という時代でしたから。(小4の頃?)

でも昨今は違うようです。
子供がネットを利用して自分で情報検索を行う世の中。

あれなんだろう??と思うことを調べることで
色々なものへの興味関心が広がるであろう一方、
やっぱり懸念されるのが有害サイトへにぶち当たってしまうことや
誹謗中傷に傷つき傷つけられる可能性。。

実は、管理人、前日にインターネット協会を訪問していて
インターネットの人権侵害について実例を含め色々なことを伺っていたため、
昨日のプレゼンで、子供たちのネット利用の弊害は強く懸念されました。

子供たちが自分で、情報探索を行って
インターネットの恩恵にあずかりながら
有害サイトからは守られるためには、何が必要なんでしょう。
やっぱり子供たちがある程度自分で自分を守るために
正しい情報・役立つ情報・信頼できる情報を得る、活用する能力
(=情報リテラシー)を身につける必要があるんだと思います。

でもそれってどうやって身につくんだろう。
そのために大人ができることって何だろう。

すぐに答えは出ませんが、ずっと細長く
考えていきたいテーマのひとつです。。

昨日の振り返り、終わり♪
さ、今日も一日がんばりましょ。




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